2020年1~3月に買ったお酒振り返り
はじめに
VRやVRChat(以下、VRC)関連の記事を書く場所として発足したこのブログでこのタイトルの記事ってどうなのと思われるかもしれませんが、VRCオンライン試飲会の運営の一員でもあり、最近はもっぱらVRC内でお酒を飲んでばかりいることもあり、自分の中ではお酒の話とVRCの話は隣接領域なので良いかな、と*1。
2020年も早いものでもう半分終わってしまいました。VRCオンライン試飲会の運営を始めたことによってお酒に対してチャレンジ精神が高まって色々なお酒を飲むようになったと思います。どれも美味しいお酒ばかりだけど、私に合う合わないはあるので、その観点から記録を残しておいて、今の記憶が薄れた時の自分のお酒選びに資するようにしたいと思います。最初は半年分全部一気に書こうと思いましたが、意外と長くなったので1~3月と4~6月で二分割します。
全部捕捉するのは大変なのでTwitterでNakayoshikawa_vが発している「酒」を含むツイートを検索して、ツイートごとにコメントしていきます。ツイートがなくても思い出したお酒があればそれも書いていきます。基本、自分向けの記録として書いていくのですごく雑*2ですがご容赦を。蔵元のWebサイトへのリンクを貼っておくので詳しい味とかはそちらで見てくださいね。
2020年1月
2020年1月12日
東京駅で調達してきた。保有日本酒が1本だけになって心細くなっていたけどこれで安心して過ごせますね。 pic.twitter.com/Ae9tqf172G
— Naka.Yoshikawa (@Nakayoshikawa_v) 2020年1月12日
磯自慢 純米大吟醸 雄町43(静岡・磯自慢酒造)
第1回オンライン日本酒試飲会で私が選定した日本酒です。選者の地元縛りというレギュレーションでは私の場合は静岡か東京が適切と考え、静岡を代表する日本酒である磯自慢を選びました。私の一番好みな方向性と合うかというと、静岡の日本酒はだいたい違う方向性で、磯自慢もそうなんですが、刺身との相性はばっちりですね。
江戸開城(東京・東京港醸造)
この時は第2回オンライン日本酒試飲会へ向けて静岡と東京の日本酒を中心にそれぞれ飲んでいました。これは名前の通り東京の日本酒です。味は私の好みではなかったかな。
写楽 純米吟醸(福島・宮泉銘醸)
時々居酒屋で飲むことがあり、どんな味だっけと思って購入。私的には可もなく不可もなくでした。
2020年2月
2020年2月10日
静岡のお酒追加調達してきたよ。左のやつはレギュレーション違反(限度額の2倍)なので今度の日本酒会には推薦できないけど、単に飲みたくて買った。 pic.twitter.com/O0GFQunKQu
— Naka.Yoshikawa (@Nakayoshikawa_v) 2020年2月10日
磯自慢 純米大吟醸42(静岡・磯自慢酒造)
価格的にオンライン日本酒試飲会のレギュレーション違反なんですが、美味しそうなものにはつい手が出てしまいます。刺身と一緒にいただきました。
初亀 純米吟醸 しぼりたて(静岡・初亀醸造)
オンライン日本酒試飲会の選定用に。可もなく不可もなくかな。
2020年2月26日
本日の日本酒調達結果。左の子は浴室での開栓をおすすめすると書かれておりVRCスパークリング日本酒開栓下手くそランキング首位の私もうっかり普通の部屋で開けずに済みそうです。 pic.twitter.com/DLPJN4ZJyN
— Naka.Yoshikawa (@Nakayoshikawa_v) 2020年2月26日
亜麻猫スパーク(秋田・新政酒造)
「通常の清酒用麹に加えて、強い酸味を持つ焼酎用麹(白麹)をも用いて醸されているため、日本酒離れした酸味が楽しめる作品」(公式サイトより)のスピンオフとして「瓶内二次発酵を行った活性濁り生酒」(同)。前年に別のスパークリング日本酒でPC酒浸し事件を起こしているので、今度は慎重に風呂場で開栓しましたが、噴きこぼれることもなく、無事全量私の胃の中に収まりました。めちゃうまでした。
天鷲絨 2018 -Viridian-(秋田・新政酒造)
カラーズシリーズの緑担当。カラーズは火入れをしているシリーズで、ヴィリジアンは秋田の高級酒米「美郷錦」を用いた作品とのこと。「「無圧なかどり」は、上槽時の酒へのダメージが最小限に抑えられており、ヴィンテージとしての保管に最適である。」(公式サイトより)とあるように、この時飲んだのも2018年のヴィンテージ品ですね。最近、2017年のものも入手しました。美味しかったけどカラーズの中でどれを自分は一番好きかということがまだよくわからないので、今度複数種類手に入れた時に飲み比べてみたいです。
2020年3月
2020年3月4日
日本酒会のお題にしたのとはちょっと違うやつ。もうすぐ消費期限が切れるお惣菜と一緒にいただきます。 pic.twitter.com/m0uunQwzaM
— Naka.Yoshikawa (@Nakayoshikawa_v) 2020年3月4日
屋守 純米無調整生「荒責」 (東京・豊島屋酒造)
ヤモリのマークがついていますが読みは「おくのかみ」。2月の季節限定品。「あらばしり」じゃなくて「荒責」なのは、もろみを搾る際の最初(あらばしり)と最後(せめ)を両方瓶詰しているからです。第2回のオンライン日本酒試飲会で私の推薦銘柄は屋守 純米中取り 無調整生(青いラベル)でした。美味しかった銘柄の別の種類も気になるので見つけ次第とりあえず飲んでいました。感想としては屋守としてはオーソドックスな屋守 純米中取り 無調整生が一番好きという結論です。
2020年3月10日
本日の日本酒調達結果。試飲会とは関係ない子たちですが。 pic.twitter.com/J09bNYjITw
— Naka.Yoshikawa (@Nakayoshikawa_v) 2020年3月10日
瑠璃 2019 -Lapis Lazuli-(秋田・新政酒造)
カラーズシリーズの青担当。原料米は美山錦。「原料米の一部または全体に「扁平精米」という独特な精米方法を採用しており、米の性質をよく表しながらも軽快な酒質に仕上げている。」(公式サイトより)とのこと。美味しい。書いてて思い出しましたが、カラーズシリーズでは白担当のエクリュが一番好きだった気がする。
屋守 純米無調整生 おりがらみ(東京・豊島屋酒造)
冬季限定。日本酒を搾った後にできる「おり」を沈殿させたままにせず混ぜ込んだものなので「おり」「絡み」です。ほどよく濁っていて美味しいです。
2020年3月13日
新型コロナ対応で今日も日本酒を買ってきました。 pic.twitter.com/QKov8eX14M
— Naka.Yoshikawa (@Nakayoshikawa_v) 2020年3月13日
田酒 純米大吟醸(青森・西田酒造店)
なんで田酒という名前なのか。「田の酒と書いて「でんしゅ」と読みます。「田」はもちろん、酒の元となる米が獲れる田んぼを意味し、名前の通り、日本の田以外の生産物である醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用していないことを力強く主張した、米の旨みが生きる旨口の純米酒です。」(公式サイトより)とのこと。なるほどティターンズみたいな命名なんですね(例えが悪い)。美味しく飲んだけど、私の好みへの合致度としては普通という感じでした。
No.6 X-type 2019(秋田・新政酒造)
新政といえばNo.6が定番で、私が一番好きな日本酒のうちのひとつです。なぜNo.6かというと「6号酵母の魅力をダイレクトに表現することを目的に醸造されるライン」(公式サイトより)だから。6号酵母は昭和5年(1930年)に新政のもろみから採取された酵母で低温耐性という特性をもちます。これにより寒冷地でも安定して日本酒の醸造ができるようになりました。詳しくは新政酒造のHistoryをご覧ください。
2020年3月19日
うっかりオンライン試飲会用のお酒を事前に飲んでしまわないように、この週末を乗り切るための日本酒調達結果です。 pic.twitter.com/I3PSFzzUGw
— Naka.Yoshikawa (@Nakayoshikawa_v) 2020年3月19日
獺祭 無濾過純米大吟醸生 磨き三割九分 槽場汲み(山口・旭酒造)
瓶がかっこいいので買いました。本でも酒でも一番大事なのは中身なのは間違いないけど、装丁も大事だと思っています。槽場汲みは毎年3月と10月に発売される限定品で、「山口県の酒販店達が中心となり、「搾りたての新酒を、槽場で汲んで帰って店で売る」という企画のお酒」(佐野屋 - JIZAKE.com -より)とのこと。味は普通の三割九分の方が私は好きでした。
陸奥八仙 華想い50 純米大吟醸(生)(青森・八戸酒造)
「華想い」って「気持ちを込めて作りました」をポエムっぽく言ってるのかなと思ってましたが、麹米の名前だったんですね。味は私には可もなく不可もなくだった印象。
2020年3月21日
たかちよと二兎が到着。明日出雲富士が到着したら全員集合です。日本酒試飲会のお酒を通販で買う方は本日中くらいに注文するのが良いかと思います。 pic.twitter.com/GkLv1sx2cg
— Naka.Yoshikawa (@Nakayoshikawa_v) 2020年3月21日
豊醇無盡たかちよ 扁平精米おりがらみ壱火入(新潟・高千代酒造)
第2回オンライン日本酒試飲会の指定銘柄のひとつ。この頃はおつまみをナッツにしがちで、それとよく合うお酒で良かったです。
二兎 純米 萬歳七十(愛知・丸石醸造)
「味」と「香」、「酸」と「旨」、「重」と「軽」、「甘」と「辛」のバランスを追求し、「二兎追うものしか二兎を得ず」というコンセプトで命名された日本酒です。美味しくありつつも、単体で飲むと個人的には少し物足りなさを感じるけども、おつまみと合わせると良い感じですね。
出雲富士純米吟醸 超辛口 青(島根・富士酒造)
普段は辛口と書いてあったら、しかもそれに超がついたら、まず買わないのですが、オンライン日本酒試飲会の指定銘柄なのでせっかくだから買ってみました。他の指定銘柄が甘口よりだったのもあり、1つこういうお酒があるのもメリハリがついて良かったです。最近複数の日本酒を複数の入れ物に一度に用意して、飲み比べながら食事をする機会が多くなってきたのですが、そういう飲み方をしていると単体では苦手な辛口でもオーケストラの一員のように食事の中で役割を発揮して、食卓を良いものにしてくれると感じています。
2020年3月27日
本格的ひきこもりライフへ向けて日本酒を追加。 pic.twitter.com/u0hdxomzOk
— Naka.Yoshikawa (@Nakayoshikawa_v) 2020年3月27日
土田 イニシャル K(群馬・土田酒造)
イニシャルシリーズは土田酒造がチャレンジする時に命名している日本酒だそうです。そのチャレンジとはイニシャルKにおいては「1.日本酒を使って、日本酒を仕込む 2.精米歩合90%」(公式ブログより)です。しかも、原料米は酒米ではなく、群馬県産の飯米。面白いですね。買った時はそこまでは知らずに瓶のかっこよさと仕込みに日本酒を使っていることと日本酒度が-25.0であることが決め手でした。同時に買った似たような日本酒度のお酒と飲み比べた時、どちらも美味しいながら、対戦相手が良過ぎて2本目を試す機会を失ってしまったのですが、公式ブログに書かれているように麻婆豆腐やチョコレートと一緒に飲んでみたらまた違った結果になっていたかもしれません。特にチョコレートと日本酒を合わせるのが私は好きなんです。最近カロリーを気にしているので、カロリーとカロリーの重ね掛けになるそういう組み合わせはあまり試していないのですが……。
飛良泉 飛囀 -鵠 (HAKUCHO) - type-A(秋田・飛良泉本舗)
飛良泉の飛囀シリーズと出会えたことが私の2020年上期日本酒関連で最大の幸せだったと思います。最初は名前と瓶がかっこよくて、日本酒度-24.0であることから試しに買ってみたのですが、その後何度も購入することになりました。「通常焼酎造りに用いる白麹 (クエン酸)、No.77 酵母(リンゴ酸)、山廃酛(乳酸) を組み合わせ、3つの「酸」で構成されたお酒」(公式サイトより)です。白麹に関しては新政酒造の亜麻猫を手本にして技術指導を受けています。2020年はtype A,B,Cを販売予定だそうで、酸度が少しずつ変わるようです。type Aは酸度5.7です。私好みの味でありつつ、比較的入手しやすいのが素晴らしいです。
おわりに
3月になってものすごい勢いで日本酒買うようになっていますね……。在宅勤務かつたまたま仕事の負荷が減るタイミングだったので、家飲みの時間を多く取れて、色んな日本酒を試すようになっています。そしてそれは今でも続いています。
次のオンライン日本酒試飲会は2020年8月29日(土)21:00からです。日本酒好きな方も初めての方も興味を持ったら指定銘柄をどれか買って参加いただけたら嬉しいです。
今回の私の指定銘柄はAmazonで酒蔵から直接購入できます。そのためにこの銘柄を選んだわけじゃないですが、このリンクから買うとちょっとだけ私にお小遣いが入ります*3。